びわ湖プロジェクト

お待たせしました！！！
５月３１日、雨の中実施しました
「とにかく一度やってみよう！勉強会」
の様子を報告します


伊勢・三河湾流域ネットワークの鬼頭さんをお招きし、
「森の健康診断とは？」から解説していただきました！
参加者みな雨具着用！実行委員会のメンバーを中心に
１７名の参加者でした！


説明のあと実際きぬがさ山の人工林に入りました。
石馬寺の石段を上がるのに息を切らしながら、調査地点を決定！
この辺りは一昨年に間伐されたところなのですが、、、どうでしょう？


まずは植生調査から！
あまりないように見える人工林の林床ですが、結構あるんですよね。。。
県立大の浜端先生と永源寺町森林組合の落部さんで鑑定中！


地点名とともに記録写真をパチリ
このあと、釣竿を使って標準地設定、植林木の胸高直径を順調にはかり…
あとは樹高！
そんな頃には雨がひどくなり…
それでも調査を続ける皆さんに、感動していた山口でした

しかし、この樹高が曲者でした
測る人によって数値が違い…一番の難関ですね！
でもじつは…森林組合の方の「目測」が一番それらしかったんですよね。
やはり経験ってすごいです。


お昼過ぎに人工林の調査を終え、お昼を食べる頃には雨もやみました
午後には、雑木林の調査地点へ出発！


雑木林は近江ならでは！なので、調査地点の設定から相談しながら
進められました。
浜端先生の提案にみなが賛同して、プロットは１０ｍ×１０ｍの四角いワクを
設定することになりました。


植生調査は大変でした！予想通り、人工林より種類も数もぐっと増えます！
再び鑑定が始まりましたが、それでも不安なものも…


参加者の中に勉強したい！と言い出す人があり、葉っぱと名前を記録に
残すことに…
デザイナーの松さんのメモ帳を借りて、葉っぱをサンドイッチして持ち帰ることに。
まるでメガバーガー状態
コンビニで早速カラーコピーをとりました
最近のカラーコピーはすごいですよ。。。
これを使って、樹木図鑑が出来ますね。。。


雑木林の調査に必要なデータをとるため、樹高を測定しました！
こちらは毎回測るものではないので、樹高計をお借りし測定。


雑木林の調査は、バイオマス量の推定を一つの目標にしていますので、
かなり正確に幹直径を測る必要があります。
そこで、雑木林では「コンベックス」という硬いメジャーを使って、１ｍｍ単位
まで数値を求めました。。。
今回の測定結果で、バイオマス量推計の式を作る予定です…


忘れてはならないのが、土壌の調査！
写真ではわかりにくいですが、人工林に比べて、かなり厚い腐植層が
確認できました。面白いですね…。


最後にはみんなで記念写真
みんな楽しかったかな…

そうそう、今回間に合った素敵なアイテムが「モリノート」



ハンディーサイズで現場でもとっても使いやすい！！！
しかも、、、かわいい！！！
矢作でお使いのマニュアルをアレンジして松さんが作ってくれたもの。
キキダスの必須アイテムになりそう

ところで、、、今回の人工林の「森の健康診断」結果をまとめておきます！

植生調査
　人工林の種類：ヒノキ
　斜面の向き：東
　斜面傾斜角：２０°
　落葉層の状況：まだら
　腐植層の状況：ある
　１．３ｍ以上の樹木（植栽木以外）：なし

混み具合調査
　枯損木：ない
　タケ：ない
　植栽木本数：９本（/１００ｍ２）
　平均直径：２７ｃｍ
　中心木直径（Da）：３０ｃｍ
　中心木樹高（Ha）：約２０ｍ
　平均直径木（Db）：２５．５ｃｍ
　平均直径木（Hb）：１８．９４ｍ
　林分形状比：７４．２
　ha当たり本数：９００本/ha
　平均樹間距離：３．３ｍ
　相対幹距（Sr）：１６．５％

診断結果は…過密一昨年間伐したばかりですが、ちょっと事情があったようです。
森林組合の方に聞いたところ、この森は神社の森。
地元の人たちからは、林内が明るくなりすぎて雑木が茂るのも
ちょっと困るとの話があったそうです。
それで、プロの皆さんは明るくなりすぎず、でもヒノキにとっては
意味のある間伐になる、ギリギリの線をとったらしい。

だから今回の調査でも、あと１本！プロットの中で伐っていれば
「適正」になったのです。
これはこれで、すごい話ですね…。

参加された皆さんも、そうでない方も、ぜひコメントで感想を
お寄せください！！！

調査本番が楽しみになってきました！